2007年08月13日
今年のG1総括でもしてみる
今年のG1は新世代と言われる棚橋が優勝した。時代の変化を予感させる展開となったが、これですぐさま世代交代とはいかない。永田らの第三世代が時代を掴み損なっているだけに、複雑な展開となるだろうが蝶野らの旧世代がまだまだ存在感を発揮している以上、棚橋らの世代が大黒柱として機能するには時間を要すると考える。
G1の第1回大会で三銃士の台頭が新時代の到来を予感させたものの、その後も長州らの存在感と戦い続けた三銃士の苦悩を棚橋らが味わうだろう。矢野や真壁らの脇役と思われた選手たちが台頭し、まさに誰が主役を取るのかというサバイバルの様相を呈しているが、概ねの流れがこれで変わるわけではないと思う。つまり棚橋、中邑を柱とする新日本の未来図が大きく変わる変化は起きないと予想する。
今回のG1では、次世代の棚橋と中邑とで大きく明暗が分かれた。二人とも決勝トーナメントに進出したものの、棚橋は順調に勝ちあがり永田を撃破して栄冠を勝ち取ったが、中邑はドクターストップでG1を終えるという消化不良に終った。ここ一番で負傷するツキの無さもあるにはあるが、現状では棚橋と中邑の間には大きな壁があると感じている。
開幕戦の大阪、そして06年12月愛知のIWGP戦と2戦続けてこのカードを見ているが、中邑が棚橋を逆転出来るといった感触は無い。確かに実力拮抗だが、中邑には試合を決めるだけの決め手に欠ける印象がある。これが、今後の中邑の課題として残っているような気がする。敢えて棚橋との色の違いを出す為に中邑はパワーファイトで勝負する事を期待したい。
IWGP王者永田は決勝戦で敗れたが、その試合振りには安定感があった。それでも絶対的王者との風格や威厳には欠け、どこかチャンピオンとしての安定感には欠ける印象が残る。まだまだこれからだろうが、ここ一番で勝てる強さをファンに示してこそのチャンピオンである。永田の今後の課題としてここ一番での勝負強さが求められる。
意外に決勝トーナメントに勝ち上がった真壁は試合スタイルを確立しつつあるものの、まだまだキャラの弱さが残る。その点では矢野の方が徹している気がするのだがどうか。それにしても、ここのところの真壁の躍進ぶりには目を見張るものがあり、今後の新日本マットでの活躍には大いに期待が持てると感じた。その陰で天山、中西の不調ぶりが浮き彫りとなった。中西は早々に決勝トーナメント進出の可能性を消し、天山は初戦こそ蝶野に快勝したもののその後は存在感を示すことが出来なかった。
今年のG1は新世代の台頭が目覚しく、先に光が差し込んだ意義深い大会となったが最高イベントの趣がある大会としては盛り上がりに欠けた。開幕戦の大阪を観戦したが、セミの棚橋vs中邑以外は盛り上がりに欠け「G1に外れなし」の神話崩壊を感じさせた。それは観客動員にも結びついていた気がする。黄金カードを並べたにしては空席もチラホラ見えるなど、全盛期に比べてさびしいものとなっていた。
最後に、11日には蝶野が新軍団結成でマット再編の動きが見えたが、これが本格的な抗争に発展するのかどうかには流動的な面も残る。長州は「サプライズ。盛り上がる事をガンガンやる」とは言うものの、本隊との決別では無いことも匂わせており次期シリーズのカード編成を見なければ新軍団の結成効果は計れない気がする。
自分の中では今年のG1は50点。と敢えて辛めの評価をする。G1の醍醐味は普段の抗争などを離れて純粋に強さを競う場であったはずだからだ。今回のG1が必ずしもそうでなかったとは言えないものの、勝利への執念というか一戦必勝の気持ちが試合に必ずしも出ていなかったと感じたからだ。星取り勘定でのリーグ戦では一週間という短い連戦を戦う意義がないと思うのだ。来年のG1にはそのあたりを期待したい。(観戦できるかどうかは別問題だが・・・)
- by サイト管理者
- at 23:31
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